2008年06月13日

1075 「角川全国短歌大賞」〜お祭は最高〜

 「塔」六月号が届く。「塔」は、全国随一と言っていいほど、選歌欄の多い結社誌だと思う。どの選歌欄といわず、自歌を取り上げられたら嬉しいものだが、「一首評」欄に取り上げられると特に嬉しい。この欄は、「塔」入会当初から僕は大好きだった。全部の歌を読んで、一首だけ選ぶなんて不可能だと思う。選んでいる人は、たぶん、「好きな歌人」の中から一首を選んでいるのだろう。それしか考えられない。なぜなら選評が、その歌人の歌を読み続けてきたという思いに満ちているからだ。だから、「一首評」欄はよいのだ。実際、僕もこの欄を担当させていただいたことがある。そのときは、好きな歌人に絞って一首を選んだ。今号、僕の歌を古賀公子さんに採っていただいた。その選評は的確で、私の思いをよく汲み取り、私が表現した以上のことを喚起されてくださったような、素晴らしい評をいただけたと思っている。かつて、小林信也選評欄でも採っていただいたことがあるが、この欄で取り上げられると本当に嬉しい。古賀氏に採っていただいた歌の三句目、「問わるれば」を、僕は「問われなば」に推敲しました。文法的にこっちが正しいので。いちおう言っておきます。
 ところで、「塔」の今号の特集は、「新かな旧かな」である。全部の歌を読んだあと、いっくりこの特集を読みたいと思う。それにしても、「塔」の特集は面白いなあ。どのような編集会議であるかは知らないが、この結社誌には活気がある。みなさん、「塔」を買いたまえ。
 ところで。角川「短歌」がスゴイ企画をしている。その名も、「角川全国短歌大賞」である。オマエはNHKか(笑)。巻末についている応募用紙で題詠と自由詠を応募するというものだが、僕が驚いたのは、応募者全員の全作品を掲載した作品集を発行し、しかもそれを書店でも販売するという。こんな企画、商業出版では前代未聞だろう。だって、落ちた歌どころか、予選にも残らなかったような歌まで全部載せるってんだぜ。これは、もう、短歌のカーニバルである。大変いいことだ。僕は、短歌祭りが大好き。かつて、短歌研究新人賞を、短歌界の有馬記念に相当すると思っていたが、それは完全な勘違いであった。この角川の短歌大賞こそ、歌壇界の桜花賞皐月賞、まさにG1お祭レースと言えるであろう。ところで、賞をとると10万もらえるというがそんなもんはどうでもいい(本当)。僕は、佳作にでも残って、賞状が欲しい。短歌の賞状はいい。なぜなら、NHK全国大会の秀作でもらった賞状はほんまに素晴らしかった。自歌が毛筆で綺麗に書かれ選者名が併記されている。僕の場合は近藤芳美選だった。この賞状は黒田家の家宝である。だって、近藤氏に、「あんた短歌をずっとやっていきなさい」と激励されたようなものだからである。だから、角川短歌も、賞金も大事だが、選者名の記された賞状を発行すべきである。本当に励みになる。選考委員に関してはまったく異議なし。どれをとっても、歌を続けていく勇気の出る審査員である。また、題詠のテーマは「自分の住んでいる都道府県」なのだが、これが都道府県別に選者が(つまり46人)いるというのがうまいところである。角川「短歌」、商売うまいねえ。いやそれより、短歌のカーニバルとしてこの企画はいい。僕は、参加を表明いたします。
ニックネーム 茶トラのみんく at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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